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螺鈿とは

螺鈿とは、貝などを漆地や木地にはめ込み、光線の当たり具合によって、貝の部分が青やピンク、白などに美しく光るのを利用した伝統工芸の装飾の技法のひとつです。

製品に使用している素材と制作の工程について

使用している貝は、薄貝と呼ばれる厚さ
0.09mm~0.2mmに研ぎだした貝で、
種類は、夜光貝、あわび貝、白蝶貝、黒蝶貝など。

夜光貝

ニュージーランド
あわび

えぞあわび

制作の工程は、金属に漆を焼き付けたあと、
漆を接着剤として螺鈿素材の貝のパーツを貼り、
漆が乾いたら、
「黒漆を塗る→乾かす→炭研ぎ→黒漆を塗る→乾かす→炭研ぎ」を繰り返して、
貝と貝の隙間をすべて漆で埋めていきます
(螺鈿・埋め込み式)

貝/螺鈿素材(0.1mm厚)

貝を切る

貝を規則的にカット

貝を貼る

黒漆を塗る

黒漆を研ぐ

製品に使用している漆について

漆は、「うるわし」や「うるおす」が語源であるという説があるような大変美しい塗料です。美しい光沢と格調高い色合いは、年月がたつにつれ深みを増します。また天然素材である漆は無公害の塗料で、耐久性・対薬性にも優れた素材です。製品には天然の国産漆のみを使用しております。

国産の漆は、原木の不足などにより国内使用量の1~2%ですが、国産の漆はウルシオールという漆の主成分の含有量が多く、高品質です。

※漆が乾くというのは、漆の水分が蒸発して乾燥するということではありません。漆は空気中の水分を吸収して、漆の主成分であるウルシオールが酸化重合して固まります。漆の分子同士が手をつないで高分子化してよる強く固まり丈夫になるという化学変化です。気温25前後、湿度70~80%が最もよく乾きます。

漆かぶれについて

漆のかぶれとは、漆の主成分であるウルシオールがアレルゲンとなって皮膚のたんぱく質に作用して起こすアレルギー性の皮膚炎です。
完全に乾いて固まった漆については、主成分が変化しているため、アレルギー源となる物質自体がありませんので、かぶれるという心配はありません。
もちろん、ジュエリーに関しましても、漆は乾いて固まった状態ですのでかぶれるということはありません。

製品のお取り扱いについて

螺鈿と漆のジュエリーでは、下地から国産の漆だけを使用し、金属に漆を焼き付け、漆地を作った後に、漆を接着剤として貝のパーツを貼り、その上から「黒漆を塗る→研ぐ」の工程を繰り返しながら、最終的にも生漆に近い状態の漆を擦りこみ、日本の伝統工芸の技法に忠実に制作をしております。また、乾いて固まった漆は、熱・アルカリ・酸にも強い天然の塗料であり、その漆に螺鈿素材が象嵌されているような形で、(螺鈿・埋め込み式)貝と漆面を均一に仕上げておりますので、貝が剥がれたりすることはございません。お客様への螺鈿と漆のジュエリーのお取り扱いに関しましては、通常の色石を使ったジュエリーと同様のお取り扱いをお願いしております。多少、お水に触れることなどは問題ありませんがお風呂に入られたり、長時間、水・お湯に浸かることは螺鈿や漆の損傷につながる可能性がございますので、ご注意頂いております。

尚、指輪のサイズ直しにつきましては(形状にもよりますが)オーダーでお作りさせて頂いております。(約2か月)